■APNNSに関するQ & A集

(Q1) APNNSとはどのような組織で、JNNSとどんな関係があるのですか。
(A1) Asia-Pacific Neural Network Societyの略であり、アジア太平洋地域(豪州、ニュージーランド、トルコなどを含む)の研究者が中心メンバーとなって、脳の構造・機能の解明あるいはその工学的実現を目指す学会組織です。2016年1月1日に正式に学会として設立され、現在、240名(19ヵ国)の会員がいます。JNNSは、APNNSの前身であるAPNNAが設立された1993年から、その設立・運営に深く関わっており、APNNS設立においも中心的な役割を果たしてきました。以下、設立趣旨と経緯です。

【設立趣旨・経緯】
 これまで、The Asia Pacific Neural Network Assembly (APNNA)がアジア太平洋地域の研究者を結ぶ機能を担ってきました。しかし、国際会議International Conference on Neural Information Processing (ICONIP)を開催・運営することが主な役割であり、アジア太平洋地域における脳研究の発展のため、研究者が積極的に交流しうる場(組織)になっているとは言えませんでした。アジア太平洋地域は世界の人口の約60%を占めながらも、欧米に比べて、脳研究で立ち遅れていることは否めず、その潜在能力を活かしているとは言い難い状況です。アジア太平洋地域の研究者が力を合わせて、世界を先導するだけの実力をもつことは、脳研究全体の発展につながると考えられ、これを目指す学会組織の立ち上げが強く望まれています。そこで、APNNA理事会は、2014年12月にアジア太平洋地域の脳研究の研究者のための学会組織を設立することとし、2015年11月にAPNNSの設立を承認、2016年1月1日にAPNNSが正式に発足しました。
 
(Q2) APNNSに加入するメリットは何ですか。
(A2) 前述のように、JNNSはAPNNSの活動を支える牽引役として期待されています。これは、APNNSの主催行事(国際会議、ワークショップ、サマースクールなど)の企画・運営にJNNSが主体的に関わっていくことを意味しており、JNNS会員がAPNNSに加入することで、このような国際事業で力を発揮して頂けるチャンスが生まれることを意味します。その結果、単なる情報交換だけでなく、共同研究の実施や学生や若手研究者の交流促進などにつながっていくと考えられ、これがJNNS会員にとって大きなメリットとなります。

また、APNNS会員には、毎年9月頃に行われるAPNNS Ballot(President-Electと理事6名を選出)で選挙権が与えられ、国際会議ICONIPの参加登録費に会員価格が適用されます。また、ニュースレターなど、これから会員サービスを充実させていく予定です。
 
(Q3) APNNS とJNNSはどのような関係になるのですか。下部組織になるのですか。
(A3) APNNSとは独立した組織となります。ただ、日本神経回路学会会則第2章第4条(3)において、APNNAの一員としての活動がJNNSの業務であると明記されていますので、この条項はAPNNSに置き換えられて、今後も協調して活動していくことになります。つまり、JNNSの国際事業は、今後、APNNSという学会組織を利用して行っていくことになります。
 
(Q4) APNNSには加入しないといけないのですか。また、加入するとJNNSの年会費以外に費用が発生するのですか。
(A4) APNNS への加入は基本的には任意です。年会費は一般15USD,学生10USD ですが、これまで十分とは言えなかったJNNSの国際事業を強化するため、JNNS が皆様の年会費を負担して、加入を支援します。これにより、会員皆様のご理解を得て、いずれはほとんどの方に加入して頂けることを期待します。
 
(Q5)APNNSへの加入を希望しない人のJNNS会費が同額なのは不公平ではないですか。また、この年会費の助成はいつまで続くのですか。
(A5) (A5)で申し上げた通り、年会費助成はJNNSの国際事業として位置づけられ、JNNS会員がAPNNSに加入して国際的な活動行うことを支援するものです。つまり、現在、JNNSが行っているワークショップやセミナー、サマースクールなどの費用補助と同様の会員サービスとお考えください。
 
(Q6) JNNS全国大会はなくなり、国際会議ICONIPがその代わりになってしまうのですか。そうすると、日本語で発表できる数少ない機会を奪われることにならないですか。
(A6) JNNS全国大会を廃止する予定はありません。但し、2016年のICONIPはJNNS主催で京都にて開催されることになっており、この年のJNNS全国大会については、ICONIP2016をもってこれに替えます。この方法は、ICONIP 2007年を北九州にて開催したときなどと同じです。
 
(Q7) APNNSができると、何が変わるのですか。
(A7) JNNSの組織自体は大きく変わりません。しかし、APNNAという弱い連合体からAPNNSという学会組織に変わり、JNNSには、これまで以上に先導的役割を担うことが期待されています。この意味で、JNNS会員が積極的にAPNNS 会員となり、一人一人がアジア太平洋地域における脳研究の活性化に貢献していこうという意思をもって、これを活用して頂きたいと考えます。